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MESSAGE

住友精密グループの想い

住友精密グループのこれまでとこれから

精密かつ独創的な技術で世界をリードし、
多彩な製品で未来(ゆくて)を創る。

私たち住友精密グループは、「持続可能な社会を支える世界一の精密を誰よりも先に創る」をスローガンに、社会に貢献する多彩な事業に取り組んでおり、私たちの精密な技術は、国内外の安心・安全を守り続けています。

私が社長に就任してからは、当社グループの更なる飛躍のため、各事業において成長に向けた種まき、準備を進めてきました。今、これらの準備も整いつつある中で、多彩な事業が成長戦略を軸に大きく飛躍する好機を迎えています。

例えば、航空宇宙機器においては、日本の防衛力強化に伴う需要の拡大をはじめ、欧米の航空機メーカーにおける次世代航空機開発プロジェクトへの参加に向けて、降着用脚システム、エンジン用熱交換器および空調用熱交換器システムの分野で準備を進めています。また、3Dプリンタを用いた熱交換器の開発や脚システムの電動化など、新しい研究開発にも積極的に投資しています。

産業用熱交換器においては、データセンター向けのサーバ用CPU・GPU冷却器をはじめ、新たな市場への参入に挑戦しています。さらに、水素エネルギー社会の実現に不可欠な水素気化装置の開発も推し進めています。

MEMS*・半導体製造装置においては、「シリコン深掘り」「低ダメージエッチング」の技術で業界のスタンダードを確立し、グローバル展開を加速させています。また、オゾン分野においても、高い技術力を持った高濃度のオゾンを発生させる装置を提供することで、環境への貢献、またデジタル社会のさらなる発展に貢献します。

MEMSデバイスの開発・製造では、関連会社を通してファンドリ(=受託製造)ビジネスを展開しており、世界中の先端技術を扱う企業から引き合いをいただいています。特に、自動運転車両や医療用超音波プローブ、鉄道車体など、幅広い分野で暮らしの安全や利便性向上に貢献しており、今後もこうした様々なアプリケーションに寄与していきます。

更にMEMS分野では新たなチャレンジとして、デバイス設計・プロセス開発・製造装置といった全ての能力を有している当社グループの強みを生かし、将来性のあるスタートアップの開発・試作を支える組織を既に立ち上げており、お客様とともに成長を遂げる戦略を進めています。

私たちのグループはこのように、社名にもある「精密」にこだわった技術・ものづくりを追求・発展させながら各事業を拡大させ、持続的成長の実現を目指していきます。この成長を実現するのは多様な個性を持った「人財」にほかなりません。それゆえ、採用に力を入れ、人に真摯に向き合い、人と事業が共に成長していける関係を創り上げていきたいと考えています。

未来に繋ぐ、多彩な技術と仲間

「技術」×「人」の融合で成長し続ける当社で、
あなたの可能性を切り開いてみませんか。

「多彩な事業・技術・人の力で社会の変化に挑戦し続けられること」、これが住友精密グループで働く魅力です。「多彩」だからこそ、様々な知識、スキルを活かすことができます。「国防に関わる仕事がしたい」「世界の産業を支えたい」「先端分野の開発を通じてワクワクする未来を実現したい」「地元、関西に腰を据えて働きたい」など、入社の動機は皆さん様々です。それは、多彩な事業の数だけ、多彩な働く魅力がある、多彩な人がいる、ということです。この点は当社のアピールポイントのひとつだと思います。言い換えれば、「自分は理系ではないから」「これまで全く異なる業界にいたから」といった理由でチャレンジをためらう必要はありません。多彩な事業は、多彩な人財がいてこそ成り立つもの。あなたの学びやキャリアが活かせる仕事が、住友精密グループにはきっとあります。

新卒入社される方には、専攻を活かして技術を深めていく道もありますし、道に迷ったときには、別の分野にチャレンジすることもできます。あるいは、新しいビジネスを世界に広げていく仕事に関わることも可能です。

キャリア入社される方には、これまでの経験を活かし、さらなる飛躍につながる仕事と出会えることでしょう。実際、同じ業界・職種経験をお持ちの方が活躍されることは勿論、全く違う業界から来た方が、新たな生産プロセスの開発をすることもあります。

更に、技術系だけではなく、人事や経理・財務、情報システムといった管理業務の経験を活かせるフィールドもあります。ただ、世界一の技術を備える一方で、当社の管理業務においては、まだまだ発展途上中の仕組みが残っているのも事実です。これらを次の成長にあった形に変えている最中であり、様々な経験を持った方を積極的に採用していきたいと考えています。

各事業が新たなステージに向かって成長を遂げている今、必要となるのは、新しい技術、新しい市場、新しい仕組みを生み出すバイタリティです。主体性を発揮し、失敗を経験として捉え、チャレンジを続ける。そんな当社の仕事に面白さを感じていただける方に、ぜひ来ていただきたい。そして、末長く当社で力を発揮して欲しいと願っています。そのために、より安心して働きやすい環境のもと、しっかりとキャリア形成ができる仕組みの整備に力を入れて行きます。ぜひ、住友精密グループに来てください。事業の成長とともに、あなたのキャリアもここで大きく羽ばたかせてください。

* MEMS:Micro Electro Mechanical Systemsの略で、シリコン基板などに、ミクロン単位で立体的な加工を行い、駆動部を構成し、動きを電気信号に変えるセンサーとしての使用や、また逆に電気信号を動きに変えるアクチュエータとして使用し、電子回路を集積化した極小システム。MEMSはスマートフォンなどのモバイル機器の高周波デバイス・カメラモジュール、インクジェットプリンタのノズルヘッドなど、身近なところで使われている。

代表取締役社長執行役員 髙橋 秀彰

1963年1月30日生(2023年取材時60歳)

1986年入社。技術者(設計)としてキャリアをスタート。2008年産業システム生産部長兼航空宇宙油機事業室次長に就任。その後、航空宇宙油機事業室長、名古屋営業所所長兼経営企画室を経て、2018年、執行役員へ。翌2019年4月、社長執行役員、同年6月に代表取締役社長執行役員に就く。住友精密グループ史上最年少で社長に昇格した。ベテランはもちろん若手からの信頼も厚い。「人の良いところを真似するのは難しいが、人の良くないところを真似しないことはできる」を信条としている。